宮崎大学農学部

獣医微生物学研究室

当研究室のHPを訪問してくださり、ありがとうございます!

畜産業の盛んな宮崎県から、日本、世界に向けて産業動物関連の微生物に関する研究を発信していきたいと考えています。さらに、獣医という視点をいかした動物から人へ感染する病原体の研究にも取り組んでいます。研究業績だけでなく、研究室の日常生活もアップしていますので、雰囲気も感じていただければと思います。

研究メンバー

教員、大学院生、学部学生などはこちら。

研究内容・業績

現在取り組んでいる研究内容、その成果としての論文や学会発表などはこちら。

研究室活動

新着情報、セミナー告知などはこちらになります。
研究活動はもちろん、ラボでの楽しいイベントなども日記的に掲載しています。

研究室の沿革

「平成27年10月10日
宮崎大学獣医微生物学研究室創立5周年記念講演会および同門会」での集合写真

 


  獣医微生物学研究室の前身は、農学部が宮崎市船塚三丁目にあった旧キャンパス時代の1965(昭和40)年に、家畜内科学および伝染病学から独立した家畜細菌学研究室です。

1990(平成2)年には前任の教授である後藤義孝先生が予防衛生研究所 (現・国立感染症研究所)から助教授として着任しました。同年に設置された山口大学大学院連合獣医学研究家にはガーナ、タイ、フィリピン、中国からの大学院留学生が入学し、嫌気性細菌や抗酸菌を中心としたテーマで研究が行われ、多くの成果を挙げました。その後、芳賀猛先生を京都大学ウイルス研究所から迎え、ヒト免疫不全ウイルスや麻疹ウイルスなどウイルス研究が本格的に始まりました。

2010(平成22)年、医学分野と獣医学分野が、お互いに医学・獣医学に関する教育や研究の更なる充実と発展を図ること、緊密な関係・連携を構築することを目的として、国内初となる医学と獣医学が連携・融合した大学院である医学獣医学総合研究科が発足しました。さらに、口蹄疫および高病原性鳥インフルエンザの発生に直面してきた宮崎県に位置する本学として、2011(平成23)年10 月に産業動物伝染病防疫戦略構想の構築や産業動物防疫に関する世界水準の教育・研究を実践するための「産業動物防疫リサーチセンター」を設置しました。

2012(平成24)年に芳賀猛准教授が退職し、2013(平成25)年、鳥インフルエンザウイルス研究で優れた業績のある渡辺真治先生を准教授に迎えましたが、2014(平成26)年に国立感染症研究所に異動されました。

2015(平成27)年4月に大阪大学タイ拠点より岡林環樹が准教授として着任しました。岡林はタイにおけるウイルス感染症の共同研究に取り組んでおり、越境性動物感染症や人獣共通感染症として問題となる蚊やダニ媒介性ウイルス感染症対策を主要な研究テーマとしています。2018(平成30)年3月には後藤教授が定年退職し、2019(平成31)年4月に岡林が教授に昇任しました。岡林は現在、節足動物媒介性ウイルス感染症以外に、牛の呼吸器病症候群や豚流行性下痢症の研究に積極的に取り組んでいます。また2019(令和元)年からは、地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATRPS)事業において、タイの畜産開発局との共同研究「世界の台所タイにおける家畜生産と食品安全に関する新技術導入による畜産革命の推進」を進め、口蹄疫ウイルスなどの重要家畜感染症対策事業に関わっております。

2019(令和元)年12月に大阪大学より齊藤暁が准教授として着任しました。齊藤は、レトロウイルスやフラビウイルスに関する分子ウイルス学、霊長類学を専門にしています。また新型コロナウイルスの防疫研究にも着手しております。現在、産業動物防疫リサーチセンター教員の兼任という形で、2名の教員で研究室を運営しております。
 
歴代教授
初代 | 岩科一治 | 1966(昭和41)年4月~1969(昭和44)年7月
2代 | 中村憲雄 | 1979(昭和54)年10月~1980(昭和55)年3月
3代 | 新城敏晴 | 1981(昭和56)年3月~2002(平成14)年3月
4代 | 後藤義孝 | 2003(平成15)年2月~2018(平成30)年3月
5代 | 岡林環樹 | 2019(平成31)年4月~現在